現代人の多くが悩まされている「なんとなく不調」や「ストレスによる疲れ」。その原因のひとつとされるのが、自律神経の乱れです。
自律神経は、体のさまざまな働きを24時間無意識にコントロールしてくれている、いわば“体の司令塔”。このバランスが崩れると、頭痛・肩こり・睡眠の質の低下・胃腸の不調・イライラなど、心と体の両方に影響が現れてしまいます。
そんな自律神経のバランスを、やさしく整えてくれる方法のひとつが、「香り」の力を活用することです。
香りが自律神経に与える影響とは?
私たちの嗅覚は、五感のなかでも唯一“脳の感情を司る部分”に直接届く感覚です。そのため、好きな香りを嗅ぐだけで一瞬で心がホッとしたり、懐かしい気持ちになったりするのです。
香りがダイレクトに届くのは、脳の「大脳辺縁系」と呼ばれる部分。この領域は、感情や記憶、自律神経、ホルモン分泌などを司る重要なエリアです。
つまり、心地よい香りを取り入れることは、自律神経に優しく働きかけ、バランスを整えるサポートになるのです。
シーン別・おすすめの香り
香りにはさまざまな種類があり、それぞれが持つ働きも異なります。目的に合わせて使い分けることで、より効果的に自律神経を整えることができます。
● リラックスしたいとき
- ラベンダー:安眠効果・緊張緩和
- カモミール:不安や怒りを和らげ、心を鎮める
● 元気を出したいとき
- オレンジ:明るく前向きな気持ちに
- レモン:集中力アップ・気分の切り替えに
● 頭をすっきりさせたいとき
- ペパーミント:眠気覚まし・頭をクリアに
- ユーカリ:呼吸を楽にし、気分をリフレッシュ
香りの取り入れ方いろいろ
香りを日常に取り入れる方法は意外とたくさんあります。
- アロマディフューザーでお部屋に香りを漂わせる
- ハンカチやマスクに1滴、アロマを垂らす
- 入浴時にバスソルトや精油を数滴
- ピローミストで眠る前に枕にシュッ
ほんのひと手間で、日々の生活が驚くほど快適になります。
香りで心と体に「やさしい習慣」を
香りは薬ではありませんが、心を軽くしてくれる“自然の処方箋”のようなもの。慌ただしい毎日のなかでも、自分だけの“癒しの時間”をつくることが、自律神経の整った健やかな心身へとつながっていきます。
ほんのひととき、自分を大切にする香りの習慣、始めてみませんか?🕯️✨